由緒

十五重石塔

社殿の前景



小松天満宮は、寛永十六年(1639)に隠居して小松城に在城の加賀藩三代前田利常公の発願により、日頃祖先神として崇敬している菅原道真公を祀る社として、明暦三年(1657)に現在地に創建されました。大工は加賀藩御大工の開祖となった人といわれ、建仁寺流(17代)を受け継ぐ山上善右衛門です。善右衛門が手がけた建造物には他にも瑞龍寺、那谷寺、気多大社、妙成寺、大岩山日石寺がありますが、善右衛門のフルネーム(山上善右衛門嘉廣)が棟札により確認出来ますのは当社創建の棟札のみであります。また、昭和十二年に尾山神社より宮渡りされた小松神社に前田利常公をお祀りします。本殿は小松城本丸と金沢城本丸を結ぶ一本の線上に立地しており、明治維新までは金沢の観音院に出開帳の行われた歴史をもつ、我が国でも典型的な鬼門立地の社といえます。なお、社とともに建立された別当在所の梅林院は明治維新後の神仏分離までは、天台宗に属し、連歌の間において法楽連歌が執り行われた歴史をもちます。





例祭日等
 天満宮例祭は、三月二十五日-二十六日の春祭り、八月四日の筆供養祭・小松天満宮奉賛会員祈願祭等の夏祭り、九月四日―五日の秋祭り、十一月二十五日の新嘗祭特殊神事・お火焚神事が執り行われます。なお、秋祭り初日の九月四日午後には、小松天満宮宝物館の一般公開が執り行われます。このほかに毎月二十五日の月次祭、毎月一日神事、夏越大祓式、師走大祓式、節分神事が斉行されます。
 また、小松神社例祭は、利常公のお仕事を現世において引き継がれます各位の列席のもと、利常公の御治績を偲びつつ、公が小松城入城と伝えられます六月五日に執り行われます。この式典は、また、昭和十二年の金沢・尾山神社よりのご遷座に際して尽力された小松商工会(現・小松商工会議所)の方々の願いをうけて、郷土の殖産興業に尽力されたご祭神と商工業者各位の日々商いをさせて頂いています商品への報恩感謝をささげる小松商工祭式典を兼ねて行われます。

文化財指定状況
 建造物では、社殿(本殿・石の間・幣殿・拝殿)(画像)と神門が国の重要文化財の指定を、石造品では全国的にも珍しいといわれる十五重石塔(石材は金沢・坪野石)(画像)が小松市指定有形文化財に、工芸品では沈金硯箱一合と琴碁書画沈金文台一基が国の重要文化財指定を、また、三彩金襴手龍文双耳瓶が石川県指定文化財に、文書典籍では連歌関係文書(明暦二年利常等玉何連歌百韻など)が石川県指定文化財に指定されています。

前田利常公の参考年表

御祭神

菅原道真公、 前田利常公